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障害者手帳の等級との関係は?
Q:障害者手帳の等級とは関係ありますか?肢体の障害ですが、障害者手帳の等級と障害年金の等級との関係を教えてください。
A:
どんな障害でも手帳の等級とは無関係と考えてください。
まず、この話は、足や手などの肢体の障害に限った話です。
心臓や聴力などの場合の、障害者手帳と障害年金の等級との関係はまったく話が変
わってきます。
20歳前の傷病の場合や会社で働いていなかったりする厚生年金加入中でない場合です
と、国民年金からの障害基礎年金だけですから、2級までに認定されないと年金は出
ません。
会社で働いているなどした場合の厚生年金加入中だとこれに加えて、3級と一時金の
障害手当金というのが支給される可能性があります。
手帳を取得した時点と現在とで障害状態に変化はないでしょうか。
手帳取得時より状態が悪い場合は可能性がないとは言えませんし、細かく症状をお聞
きしないと何とも言えません。
私のサポート事例でも、肢体の障害で手帳は4級の方が、2級となったこともあり、手帳6級の方が3級と認定されたこともあります。
人工骨頭または人工関節置換の場合は、手帳ではせいぜい6級程度の方が多いですが、障害年金では原則3級で、置換後も障害が重い(「一下肢ま
たは一上肢の用を全く廃したもの」…詳しくは→)場合はそれ以上とされます。
次に肢体以外の障害についてです。
心臓弁またはペースメーカー装着の場合は、手帳は1級ですが、障害年金ではそれだ
けでは3級です。ただし、装着後も異常所見がある場合はそれ以上となります。
聴覚障害の場合は、手帳6級で障害手当金の可能性があり、症状が固定していない場
合は、障害年金3級の可能性があります。
精神障害の場合は、診断書の判定項目が重なっていることがあり、そういう意味では関連があるとも言えますが、認定機関が違う関係で、どう見ても障害年金では2級なのに手帳では3級とされる場合、そしてその逆もあります。手帳の等級認定には、都道府県によるバラつきがあります。なお、精神の場合は、年金証書を持っていけば原則その等級での手帳が交付されることになっています。
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