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<参考>「有害事象共通用語規準v4.0 日本語訳JCOG 版」より抜粋Common Terminology Criteria for Adverse Events (CTCAE) クイックリファレンスQuick ReferenceNCI 有害事象共通用語規準v4.0 は、有害事象(AE)の評価や報告に用いることができる記述的用語集である。また各AE について重症度のスケール(Grade)を示している。 グレード Grades Grade はAE の重症度を意味する。CTCAE ではGrade 1−5 を以下の原則に従って定義しており、各AE の重症度の説明を個別に記載している: Grade 1 軽症; 症状がない, または軽度の症状がある; 臨床所見または検査所見のみ; 治療を要さない Grade 2 中等症; 最小限/局所的/非侵襲的治療を要する; 年齢相応の身の回り以外の日常 生活動作の制限* Grade 3 重症または医学的に重大であるが, ただちに生命を脅かすものではない; 入院ま たは入院期間の延長を要する; 活動不能/動作不能; 身の回りの日常生活動作の 制限** Grade 4 生命を脅かす; 緊急処置を要する Grade 5 AE による死亡 Grade 説明文中のセミコロン(;)は「または」を意味する。 日常生活動作 Activities of Daily Living (ADL) *身の回り以外の日常生活動作(instrumental ADL)とは食事の準備、日用品や衣服の買い物、電話の使用、金銭の管理などをさす。 **身の回りの日常生活動作(self care ADL)とは入浴、着衣・脱衣、食事の摂取、トイレの使用、薬の内服が可能で、寝たきりではない状態をさす。 |
スコア0 | スコア1 | スコア2 | スコア3 | |
皮膚 | 無症状 | < 18% BSA,硬化病変なし | 19 〜 50% BSA あるいは浅在性硬化病変(つまみあげられる) | > 50% BSA あるいは深在性硬化病変(つまみあげれない) |
口腔 | 無症状 | 軽症,経口摂取に影響なし | 中等症,経口摂取が軽度障害される | 高度障害,経口摂取が高度に障害される |
眼 | 無症状 | 軽度dry eye。日常生活に支障なし(点眼1日3回まで),無症状の角結膜炎 | 中等度dry eye。日常生活に軽度支障あり(点眼1日4回以上),視力障害なし | 高度dry eye。日常生活に高度支障あり,眼症状のため労働不可,視力障害 |
消化管 | 無症状 | 嚥下困難,食欲低下,嘔気,嘔吐,腹痛,下痢,5%以上の体重減少を伴わない。 | 5〜 15%の体重減少を伴う消化器症状 | 15%以上の体重減少を伴う消化器症状あるいは食道拡張 |
肝 | 無症状 | Bil,ALP,AST,ALTの正常上限の2倍以内の上昇 | Bil >3mg/dL あるいはBil,他の酵素の正常上限の2〜5倍の上昇 | Bil,他の酵素の正常上限の5倍以上の上昇 |
肺 | 無症状 FEV1 *1> 80% or LFS*2=2 | 階段昇降時息切れ FEV1:60 〜 79% or LFS:3〜5 | 歩行時息切れ FEV1:40 〜 59% or LFS:6〜9 | 安静時息切れ FEV1 < 39% or LFS:10 〜 12 |
関節・筋膜 | 無症状 | 日常生活に影響しない軽度の拘縮,可動制限 | 日常生活に支障のある拘縮,可動制限,筋膜炎による紅斑 | 日常生活に高度支障をきたす拘縮,可動制限(靴紐結び,ボタンがけ,着衣など不能) |
性器 | 無症状 | 内診で軽度異常あるが軽度不快程度で性交痛なし | 内診で中等度異常あり,不快あり | 内診で高度異常あり,内診不応,性交痛あり |