障害年金コム
障害年金の請求、障害年金不支給の不服申し立てのツボについて解説し、権利としての障害年金支給をサポートします。
障害年金の基礎
障害年金とは?
障害年金の支給額
障害年金のいろいろ
障害年金がもらえなくなる時
障害年金の請求と不服申立
障害年金をもらうのが難しいのは?
障害の程度は?
初めて診察を受けた日(初診日)は?
障害がはっきりした日(障害認定日)は?
障害年金 Q&A
サポート実績
無料メール相談
電話での無料相談
042-391-2115
無休 8:30〜20:00
相談、請求/不服申立 料金
事務所のご案内
プロフィール
Links

心臓疾患についてのQ&A〜心筋症とICD埋め込み


Q:現在40代です。4年前の国民年金加入時に「閉塞性肥大型心筋症」の診断を受け、昨年12月の厚生年金加入中に心室細動によりICD埋め込み手術を受けました。障害年金はもらえるのでしょうか?


A: まず、心筋症とICD埋め込みに相当因果関係があるかどうかが問題となります。 現在の主治医に医学的な見解を聞いてみてください。 日本心血管インターベンション学会のページに以下のような学会発表テーマがあります。
「PTSMAにより左室内圧較差は改善を認めるも、心室細動による心肺停止にてICD植込みが必要となった重症閉塞性肥大型心筋症の一例」

ですので、おそらく関係する場合があるのではないかと考えられます。

〔因果関係がある場合〕
この場合は、「閉塞性肥大型心筋症」での初診日で、加入条件、納付条件を見ます。また、後に重傷となった事後重傷での請求となり、支給決定された場合は請求月の翌月からの支給となります。→保険料納付条件を見てください。

初診日に国民年金加入でしたので、障害基礎年金しか出ません。基礎年金は2級までですので、3級なら不支給です。
ICD植込みだけなら3級ですが、それとともに、現在の症状がどういう状態なのかによります。ICD植込みは3級以上ということであって、その他の症状によっては、2級以上とされる場合があるのです。
一般的には軽労働にしても労働ができる場合は、2級は難しいとは言えますが、仕事の内容にもよります。

実際、事務仕事をしている場合でも2級に認定された場合があります。 その方の病状は以下です。  
  • 閉塞性肥大型心筋症
  •  動悸、息切れ、呼吸困難の自覚症状あり
  •  心室頻拍13連発のためペースメーカー装着
  •  胸部X線所見 心胸郭係数54%
  •  心臓カテーテル検査で、Ao-LV圧較差50mmHg
  •  その他の検査異常所見なし
  •  「健常者と同じ速さでは息苦しくて歩けない」
  •  「ふとんの上げ下げもできない」
これは4年前の請求です。この時より、現在は少し厳しくはなっていますが、参考にされてください。
〔因果関係がない場合〕
心室細動によるICD埋め込みで、この初診日に納付要件を満たしていれば、厚生年金加入中ですから、最低、障害厚生年金3級となります。

新たな障害による障害年金というのがあります。以前からの障害では3級以下障害で、新たな障害(基準障害)と合わせてはじめて障害等級の1、2級に当たるときに支給されるものです。この場合は、後発の傷病で少なくとも現時点で、2級の状態になることが必要です。この場合は、新たな障害での初診日で加入条件を見ますから、2級であれば、障害基礎年金+障害厚生年金が支給されます。



心臓疾患の障害認定基準

大動脈閉鎖不全症


Web www.shogai-nenkin.com

安部敬太社会保険労務士事務所
社会保険労務士 安部敬太
安部敬太
東京都東村山市

障害年金コム